今季、3月17日~18日に於いて、当寺院で厳修されます。
17日午前中には慈忍講があり、引き続き、護摩供養となります。
慈忍講とは、慈忍尊者尋禅和尚の報恩の法要です。
慈忍和尚は、比叡山の三大魔所の一処とされている
この地の先徳者であり「主(あるじ)」であります。
「不動儀軌」によれば
「八千枚護摩の修行を成就すれば、心中の願いが実現する。たとえば、高い樹の枝は折れ、飛ぶ鳥は落下、川の流れは止まり、水は逆さに流れ、山岳さえも移動する。人を惑わす邪な呪術の力を無くさせる。」とあります。
事実、高い樹は「高枝切りバサミ」があり、川の流れは重機で止まり、ポンプで上流に水を送り、山岳はダンプカーに土を入れて山が移動し、テレビ等の報道で人の思考が変わります。
誰かが、八千枚護摩供養を成就されたのでしょうか?。
飯室谷不動堂では、先々代の文応阿闍梨より先代の雄哉阿闍梨に継承されています。
現在私自身は、八千枚大護摩供養、前修行中でありますが、
「不動儀軌」に記されている前行とは、
「十万遍の念誦と菜食を」です。
菜食とは、五穀(米、麦、豆、粟、きび)の他に塩を抜きます。
当然、精進なので、肉、魚の他、ニラ、ネギ、ニンニクも食べません。
常食は、イモ類、果物、塩なしのナッツ類です。
内臓疾患の方の食事なのでしょうか?
改めて、食の大切さ、ありがたさを感じています。
そして、朝夕の勤行をしっかりとして、大護摩に挑んでおります。
藤波源信